面接カード記入のポイント(3)記入編
とりあえず面接カードを全体的に1度書いてみることで、ある程度の要領が分かるようになります。続いて、より良い面接カードにするために、いくつかの調整を行っていきます。
この精査、調整と言う作業は思いのほか時間が掛かる作業ですから、十分に時間に余裕を持って行うことが大切です。面接カードは提出ギリギリに着手すると間に合わなくなる可能性が高いです。
あらかじめ、時間が掛かるもの、という前提を置いて取り掛かるようにしましょう。
内容を精査する
実際に記入した内容を精査していきます。観点は、
- 面接カード全体で矛盾がないか
- 自分の言いたいことがしっかりと表現できているか
- 公務員として不適切な内容になっていないか
- 抽象的ではなく、具体的な内容になっているか
- 誤字脱字はないか
- ボリュームは適切か
- 口頭で答える予定内容と一貫性はあるか
- 事実をしっかりと記入しているか(嘘、誇張などはないか)
と言うような観点から、チェックを行っていきます。
この作業のポイントは、自分の視点ではなく、客観的な視点で行うということです。記入したのは自分ですが、面接カードを見るのは自分ではありません。面接官です。
そうだとすると、面接官の視点に立って、より良い面接カードを作るという意識が重要です。自分では最高の面接カードの内容だと思っても、それが主観的で、独りよがりな内容では、決して良い面接カードとは言えません。
面接カードは、誰が読むのかということに意識して内容を精査するようにしましょう。
文字・書き方を精査する
面接カードは、内容が良ければそれで良し、と言うものではありません。もちろん、内容が最も重要であることは確かですが、その内容を引き立たせるためには、文字の丁寧さなども大切な要素になってきます。
文字は、サイズがポイントです。特に、罫線が入っていない面接カードに置いては、文字のサイズをどうするのかによって、記入することができる文章の量が決まります。文字を小さくすれば、たくさんの内容を書くことができるようになりますし、文字を大きくすれば、限られた量しか書くことができません。
これらは、全体の整合性を見ながら決める必要があります。また、文字のサイズによって、その人の性格的な一面を垣間見ることができます。例えば、小さい文字でたくさんの量を書く人は、基本的に神経質、でも、細かい業務は得意と思われるかも知れません。一方、大きな文字で少ない分量を書く人は、力強い、でも大雑把と映るかも知れません。
いずれにしても、極端に大きな文字、小さな文字は避けた方が良いでしょう。また、面接カードは全体を通して同じ文字のサイズにした方が読みやすいと言えます。
同様に、何で書くのか?という筆記具もポイントです。鉛筆はNGですが、ペンであれば基本的に制限はありません。ペンも、ボールペンや水性ペンなど使うものによって、相手に与える印象は異なります。また、使うペンの太さによっても、印象はことなります。太さについては、小さい文字を書くならば、必然的に細いものになるでしょう。これら、使うペンの種類と太さは面接カードの印象を大きく変えます。
いろいろなペンを買ってきて、実際に書いてみるとその違いが良く分かります。いろいろと試してみると良いでしょう。
「提出する」のではなく、「提出させてもらう」もの
面接カードは提出する(書いて出す)のではなく、忙しい面接官に読んでもらうためのものです。「読んでいただく」という考え方をしっかりと持って、よりよい面接カードを仕上げるようにしてください。練習についても、一回だけで終わらすことなく、2回3回と繰り返すことが重要です。
もちろん、無駄にたくさん練習すればよいと言うことではありませんが、少なくても合格した受験生は、2回から3回は練習しているようです。
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