集団面接を制する

集団面接公務員面接試験における集団面接は、国家公務員系の試験ではほとんど実施されていません。しかし、集団面接では個別面接と異なり、集団での役回りや同世代とのコミュニケーションスキルを明確に評価することができるとあって、面接試験に組み込む地方自治体(特に県庁など)が増加しています。

今まで集団面接が実施されていなかったのに、急に実施されることになるということも考えられなくはないので、紹介しておきます。

自分が受験する公務員試験で、集団面接が実施されるかどうかは、募集要項あるいは、筆記試験合格後に来る通知書で確認することができます。ただし、「一次試験合格者のみ」に合格通知とともに集団討論の実施が告知されることもありますので、注意が必要です。

集団面接試験とは

集団面接試験は、受験者が集団と言うことです。通常は、6名程度の受験生が一同に会して面接を行うことになります。面接官は、3人程度が一般的ですが、6人以上と言うところもあります。

受験者が集団ということで、時間的には1時間程度の面接試験となることが多くなっています。しかし、全ての質問に全ての受験者が回答するわけではありませんので、1人の受験者が答えている時間は、10分程度となり、個別面接試験よりも短いと言えます。

集団面接試験のポイント

集団面接試験は、個別面接試験と比較して、受験生同士を比較して評価するのに適した試験形式と言えます。1つの質問に対して、受験生がどのような視点で回答するのか、と言うことを他の受験生同士をその場で比較して評価することができると言うことです。

個別面接では1人づつですから、その場で客観的な比較はできません。しかし、例えば声の大きさなどは、同じ時間帯で同じところに複数の受験生がいるのですから、簡単に比較をすることが可能です。

また、同じ面接官による評価ですから、比較としての信頼性が高いといえます。個別面接試験の場合、全ての面接試験を同じ面接官が行うわけではありません。同じ時間帯に、異なる面接官が面接試験を別会場で行っていることが大半で、それらの点数を後で比較することになりますが、点数の付け方が甘い面接官もいれば、厳しい面接官もいますので、それらの点数はある程度主観的にならざるを得ません。

一方、集団面接の場合には、同一の面接官が行うことが多く、同じ面接官が評価すると言う意味で、公平性は保たれると言えるかも知れません。

なお、集団面接のみで合否が決まるということはありません。集団面接は最終面接として利用されることはなく、最終面接(個別面接)の前段階で行われる面接試験です。

集団面接では、個別面接と異なり、1人に対して質問を行うということはありません。そのため、突込み的な質問はありませんが、1つの質問に何名かの受験生が答えるため、同じ回答になりやすいということがあります。無理してでも、前の人と少し異なる意見も入れて答えないと、自分の意見を持っていないという評価を下されることにもなりかねません。

その意味で、自分の前に答える人の意見もしっかりと聞く必要がありますので、自分に質問されたわけではないので気をそらすということではなく、全ての質問と全ての受験者の答えを注意深く聴く姿勢が重要になります。

集団面接では、

  • 同一の質問に対して全ての受験生が回答する
  • 受験生ごとに異なる質問がなされる
  • 前の受験生が回答した内容に基づいて新たな質問がなされる

といった3つのパターンが想定されます。

同一の質問に対する回答は前の受験生と内容的に被りやすいので、自分なりの独自の回答をしないと埋もれてしまう危険性があります。一方で、前の受験生と異なる解答をしようとして自分の回答を必死に考えていると、異なる質問が飛んできたり、あるいは前の受験生の回答に対する質問をされるなどした場合、回答に窮することになってしまうという難しさがあります。

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