覚えていない質問をされると上手く答えることができません

公務員の面接試験は基本的聞かれることは決まっています。

そのため、予め質問に目を通しおき、それに対する回答を自分なりにシミュレーションしておくことはとても大切なことです。

一方、そういった準備をすることは必要ではありますが、全部を「覚える」ということが大切になるわけではありません。

流暢に喋ることを優先するあまり、全ての質問に対する回答を一字一句レベルまで覚えようとする受験生も少なくないのですが、いくら質問があらかじめ分かっているとはいっても、それでも膨大な数の質問です。

それに対して全ての回答を構築し、完全暗記することは物理的には可能ですが、質問は考えていけば無限に挙げることができます。つまり、あらかじめ想定できる質問はあるものの、それらは基本となる質問であって、全てではない、ということです。

そう考えれば、全ての質問に対する回答を覚えるということは物理的に不可能であるということがいえるわけです。

そもそも回答を覚える必要性はない

回答というのは、全く同じ質問であっても、その時の雰囲気、ニュアンス、質問の順番などによって、微妙に内容が異なります。

一番最初に「まずは自己アピールをしてください」という質問をされると、最後の締めで「最後に自己アピールをどうぞ」と言われるのとでは、質問内容は全く同じですが答える回答の内容は全く同じではありません。

つまり、質問に対する回答は常に同じになるとは限らない。それは、面接官によっても変わるものかも知れませんし、質問のタイミングによっても変わるものであるといえるでしょう。

ただし、回答の骨子となるものは変わりません。回答の骨子とは、回答内容を構成する「キーワード」のことです。このキーワードを覚えておく、これが回答を整理しておくためのポイントです。

一字一句を覚えようとすると、覚えているものについては流暢かつ自信を持って回答することができる可能性が高いですが、それも質問のニュアンスが異なると、なんだかズレているような回答になってしまうことがあります。

また、覚えていない質問をされると、頭が真っ白になったり、とたんに自信をなくしてしまう可能性が高いのです。それらは、面接官からすればバレバレですし、受験者本人も自覚することが可能でしょう。

覚えるというのは文章ではなく内容の骨子のことを指しています。それは、「キーワード」に代表されるものですが、それを覚えておけば、その時の質問のニュアンスなどを汲み取りながら自分の言葉で回答を組み立てることができるようになります。

そんなことはできない!という受験生がいますが、そもそも普段の会話の中で暗記していることを話しているかといえばそういったことはないわけで、伝えたいことを上手く自分の頭の中でつなげながら会話をしているわけです。

そうすることで、単に覚えていることを話している雰囲気から抜け出して、自分の言葉で話そうとしていることが伝わったり、情熱的に感じたり、ということになります。

流暢に話すことが面接試験で求められているわけではありません。あなた自身をしっかりと面接官にさまざまな質問を通してしっかりと伝えること。それが求められているのですが、上手く話す必要もなければ、綺麗な内容を話す必要もありません。

あなたしか言うことができない回答を熱意を持って伝えること、それが面接試験で求められているのです。

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